【三人麻雀】いろんな三人麻雀に対応できる基本ルール

三人麻雀はあまりにもルールが多くて頭がこんがらがってきます。

全てのルールを覚えるなんてまず無理なのですが、ベースになるルールを一つだけ覚えておくとどうでしょうか?

そこからの対応でどんなルールであれ打てるようになると思います。


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三人麻雀とはどのようなゲーム?

最初に三人麻雀がどのようなゲームなのかを確認しておきたいと思います。もちろん全てを取り上げることはできませんので、調べて出てくるものくらいにします。

概要

三人打ち、秋刀魚などと表現されることもありますが、昭和初期から三人麻雀は存在したようで、四国から関西、関東へと広まっていったとのことです。

私の住む四国も思いっきり三人麻雀がメインで、子供の頃からずっと秋刀魚をしてきました。4人いても北家が抜け番となる三人麻雀です。

元々は4人集まらない時に3人でも楽しめるように始まったようですが、現在は地方の雀荘はチェーン店を除くと三人麻雀しかなかったり、

関東やそれ以外の地域でも三人麻雀専門の雀荘が増えてきました。

もし私が雀荘を経営するのなら間違いなく三人麻雀です。

  • ゲーム進行が早くてゲーム代が儲かる
  • 飛び終了も多くなりゲーム代が儲かる
  • 点数計算が簡単で誰でもすぐに覚えられる
  • 2人メンバーがいれば1卓は立てられる


挙げだしたらキリがありませんが、いい事づくしで、それが三人麻雀の広がりへと繋がっているのでしょう。

特徴

三人麻雀では萬子の2〜8を使わない27種108枚の牌を使用します。

また、花牌と呼ばれる抜きドラを4枚加えた28種112枚の牌を使用するルールも多く行われています。

萬子の2〜8を使用しないことから相対的に么九牌の比率が高くなり、混老頭や国士無双といった役満も4人麻雀と比較すると圧倒的に出やすい。

また、牌の数が少ないので早く手が進み、混一色や清一色などの染め手などもできやすく打点も高くなりやすい。

とてもスリリングでありながら、実力差が出やすいと言われるように知的とも言える愛好者の多い麻雀です。

三人麻雀のルール【使用する牌】 

三人麻雀で使用する牌について見てみたいと思います。

萬子の2〜8は使用しない

既に書きましたが、三人麻雀では上の写真のように萬子の2〜8を使用しません。ここについては三人麻雀の共通の特徴だと思います。

このことによって、三色同順と言う役が作れなくなったりということはあるのですが、それ以外のメリットの方が大きいような気がします。

  • 染め手が作りやすくなります。
    混一色は面前3翻、清一色は面前6翻と打点の高い役ができやすい。

  • 複雑な多面待ちができやすい。

    同じ種類の牌に偏りやすいので多面待ちが多くなります。
    この待ちは の5つ。

  • 縦にも横にも伸びやすい
    縦(暗刻)も横(順子)も牌が揃いやすく手の進行が早い。

  • 相手の手が読みやすい
    自分の手の中と河にピンズがやたら多い…
    ということは、

    ・欲しいピンズは山の中か…
    ・対面のリーチに索子は打ちたくない…
    ・下家は索子の混一色、役牌は切れん…

    めちゃくちゃ初歩的かもしれませんが、相手の色が絞れるだけでも放銃率は一気に下げることができます。

抜きドラがある

三人麻雀では抜きドラを使用することがあります。三人麻雀でいう「抜きドラ」とは、字牌の北もしくは花牌です。

北も花牌もどちらもドラになるということはなく、どちらか一種類だけです。花牌が入っていれば花牌だけが抜きドラです。

配牌の中にそれらがあったり、途中で積もってきた場合は、手配から抜いて卓上の右隅に晒します。

手配から抜きドラを抜いたので牌の数が足りなくなっています。

抜きドラを抜いた枚数だけリンシャン牌から補充します。

  • 打点が高くなる
    役牌だけの手が抜きドラを抜くことで簡単に大きな手に化けます。

  • 相手の打点が読める
    卓上にドラを晒しているわけですから当然です。親が3枚抜きドラを抜いていれば一万二千点が確定です。

  • ツモ数が増える
    リンシャン牌から牌を補充するので、単純にツモ数が増えます。

を抜きドラとしているルールでは、ドラとして抜くことで放銃することもあり得ますので注意が必要です。

「よし!を引いたぞ!」と喜んで卓上に晒して、リンシャン牌から補充しようとしたら他家の国士無双や小四喜和や大四喜和への放銃となったりします。

事前のルール確認といざという時の冷静な判断が必要です。

三人麻雀のルール【チーはできない】

三人麻雀ではチーができません。ポンやカンなどはできますが、なんでなんでしょうか?

ただでさえ早く手が進行するので、早上がり防止といったところでしょうか?

三人麻雀のルール【北の取り扱い】

三人麻雀には北家がいません。

なので、四人麻雀であればは北家の役牌となるのですが、三人麻雀の場合は…

  • は常に全員の共通役牌となる。三元牌と同じ扱いです。
    その場合(季節牌)が抜きドラとされることが多い。

  • は抜きドラとする。

の2つです。

北は常に全員の共通役牌とするルール

三元牌と同じように常に役牌となります。のみで上がることができます。

↑役がないように見えますが、のみで上がれます。

そして、をこのように共通役牌とする場合、(季節牌)が抜きドラとされるケースが多い。

北を抜きドラとするルール

を抜きドラとする場合は季節牌は入りません。

を手配の中で使うことはできず、配牌の中やツモにがある場合には抜きドラとして晒さなければなりません。

しかし、がなければ成立しない役(大四喜和、小四喜和、国士無双)に関しては手の中で使用できます。

また、他家が抜きドラとしてを晒した時にロンあがりもできることが多いようです。

をツモったら通常は抜きドラとして晒しますが、それがロンは精神的なダメージが大きいです…

三人麻雀のルール【点数計算とツモ損】

符計算

符計算が苦手という方は多いと思いますが、三人麻雀はここを簡略化しているケースが多いです。

本当にいろいろなやり方がありますが、どんなルールであれ四人麻雀のようにきっちり計算しなければならないケースはないと思います。

一つ私の馴染みの深い計算方法を紹介します。

それは本来であれば符計算が必要な1〜4飜を30符に固定して切り上げるというものです。9割近くはこのルールでやっています。

子の30符
左側:本来の符計算 右側:三人麻雀の計算
1飜の場合

ロン1,500点1,000点
ツモ500点
オール
500点(親)
300点(子)
ロン2,000点1,000点
ツモ1,000点
オール
1,000点
親のみ支払

このようなまとめ方をします。

その結果の点数表を「ツモ損あり」の場合で掲載しておきます。

飜数子があがった時親があがった時
1翻1,000
(親1,000/子 0 )
2,000
(1,000)
2翻2,000
(親1,000/子1,000)
3,000
(1,000)
3翻4,000
(親3,000/子1,000)
6,000
(2,000)
4~5翻8,000
(親5,000/子3,000)
12,000
(4,000)
6~7翻12,000
(親8,000/子4,000)
18,000
(6,000)
8~10翻16,000
(親10,000/子6,000)
24,000
(8,000)
11~12翻24,000
(親16,000/子8,000)
36,000
(12,000)
13翻以上32,000
(親20,000/子12,000)
48,000
(16,000)

このように符計算をしなくて良いのであれば参加できる人も多いと思います。

持ち点計算

三人麻雀はどうしても打点が高くなりますので、4人麻雀のように25,000点持ちのスタートではすぐに誰かの点棒が足りなくなる可能性があります。

そこで、三人麻雀では30,000点とか35,000点持ちでスタートすることが多いようです。

例えば、35,000点持っている状態からゲームを開始して、終局時点での計算は40,000点から数えてプラスかマイナスかをみます。

仮に終局時に下記の通り各自が点棒を持っていたとします。

Aさん 45,000点
Bさん 31,000点
Cさん 29,000点

この3人の得点を40,000点から数えると下のようになります。

Aさん 45,000点 → +20,000
Bさん 31,000点 → △9,000点
Cさん 29,000点 → △11,000点

なんか変な感じがします。B、Cさんの終局時の持ち点が40,000点からみて△9,000点、△11,000点なのはわかりますが…

Aさんの+20,000点がよくわかりません。40,000点から数えると+5,000点のような気がしますが…

これはAさん、Bさん、Cさんから5,000点ずつ(計15,000点)がトップのAさんへの祝儀として支払われているのです。

ここからさらに、トップ+10p (+10,000点)、3着△10p (△10,000点)などとして、よりトップのリターンを大きくしたりもします。

ツモ損 あり

三人麻雀の点数計算にツモ損というものがあります。

これは北家がいないことによって、ツモあがりした時にもらえる点数が損をするというものです。

例えば、満貫をツモ上がった場合で考えてみます。

四人麻雀の場合
得点8,000点
内訳 親4,000点 子2,000点×2人

三人麻雀の場合
得点6,000点
内訳 親4,000点 子2,000点×1人

ちなみに、ロン上がりの場合は振り込んだ人が一人で支払うので、損をしたり得をしたりはしません。

しかし、ツモ上がった場合は上記のように、子の支払いが北家一人分少なくなるため、2,000点損をしています。

これをツモ損といいます。詳しくは下記記事をご参照ください。

ツモ損 なし

「ツモ損なし」はツモ上がった場合でもロンあがりした場合でも特点は変わらず同じです。

例えば、三人麻雀で満貫を上った場合は次のようになります。

得点8,000点
内訳 親5,000点 子3,000点×1人

三人麻雀は子が一人少ないので、普通にするとツモ損になりますが、そうならないように親と子の支払い負担をあげています。

親4,000点→5,000点 子2,000点→3,000点

そうすることで、ツモ上がった場合もロン上がりした場合も得点は同じで、「ツモ損なし」となります。

積み棒

これも三人麻雀は独特です。

1本場につき1,000点なのですが、ツモってもロンあがりでも1,000点を一人当たりの負担として支払います。

どういうことかというと、満貫をツモあがった場合とロンあがりの場合を見てみます。

満貫ツモあがり 1本場
 →親から4,000点+1,000点
 →子から2,000点+1,000点
 合計8,000点
満貫ロンあがり 1本場
 →降り込んだ人から8,000点+1,000点
 合計9,000点

満貫ツモあがり 2本場
 →親から4,000点+2,000点
 →子から2,000点+2,000点
 合計10,000点
満貫ロンあがり 2本場
 →降り込んだ人から8,000点+2,000点
 合計10,000点

満貫ツモあがり 3本場
 →親から4,000点+3,000点
 →子から2,000点+3,000点
 合計12,000点
満貫ロンあがり 2本場
 →降り込んだ人から8,000点+3,000点
 合計11,000点

このように、積み棒は威力十分です。また、上のようにツモ損であってもロンあがりよりも特典がすぐによくなります。

その他

三人麻雀にはまだまだ色んなルールがありますが、このページでご紹介したところをおさえておけば大体のルールには対応できると思います。

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