麻雀の点数計算は難しいから…というのが麻雀を敬遠する理由の一つになっているような気がしてなりません。
特に役が4つより少ない(満貫未満)時は符計算という難解な計算を必要とします。
三人麻雀では符計算を行わないルールも多く、4人打ちでも周囲がしてくれたりしますので、意外と点数計算なんてできなくても麻雀は打てます。
とはいえ、このページでは麻雀の点数計算を分かりやすく解説していきます。
麻雀の点数計算のしくみ
最初に麻雀の点数計算のしくみについて大まかな説明をしていきます。
符計算が必要なのは満貫未満の時
苦手意識をみんなが持っている符計算は実は上がった手が満貫に満たない時にしか使用しません。
満貫以上の時は単純に役の数とそれに対応する点数を覚えるだけです。
点数計算の大まかな流れ
イメージではありますが、こんな感じでしょうか?
実際には手がピンフなら出あがりで30符…というように勝手に出てくるようになりますし、
あがってからではなく、その前にある程度の計算は終わっている人が多いのではないでしょうか?
ツモあがりとロンあがり
麻雀には二種類のあがりかた(和了)があります。
下の点数表で確認をしてみてください。
符計算の仕組み【符の種類】
まず、自分のあがった手の符がいくつあるのかを確認しなけれななりませんので、符の種類をご紹介します。
上記で全てですが、あがった手の中に符のつくものがあれば全て足していきます。
その符の合計値と役の数で得点が決まります。
基本符
20符
まずはベースとなる基本符です。これは誰でもどんな手でもあがった時に必ずつきます。
メンツ
ここからは少し覚えなければなりません。
やなどのような順子(シュンツ)には符はつきません。
暗刻(アンコ)→ 4符
やなど
明刻(ミンコ)→ 2符
やなど
暗槓(アンカン)→ 16符
やなど
明槓(ミンカン)→ 8符
やなど
暗刻(アンコ)→ 8符
やなど
明刻(ミンコ)→ 4符
やなど
暗槓(アンカン)→ 32符
やなど
明槓(ミンカン)→ 16符
やなど
雀頭
雀頭を役牌で作った時にだけ2符つきます。
例えば、雀頭がの時、東場は全員、南場は親にとってが役牌になりますので、2符付きます。
また、いうまでもなくは常に全員の役牌ですから、これらを雀頭として使っているときも2符がつきます。
和了形
面前でロン上がりをした時には10符が加算されます。
10符を足すというよりは、面前の時は30符(20+10)スタートと考えて計算すると分かりやすいようです。
ツモあがりした時に2符つきます。
待ち形
最終的にどのような待ちの形であがったかによって符が変わってきます。
この手の待ち牌はとのいずれかということになりますが、このような待ちの形をリャンメン待ちと言い、0符となります。
この手の待ちはですが、この待ちは0符です。
この手の待ちはだけですが、このような待ちをペンチャン待ちと言い2符がつきます。
この手の待ちはだけですが、このような待ちをカンチャン待ちと言い2符がつきます。
この手の待ちはだけですが、このような待ちをタンキ待ちと言い2符がつきます。
この手の待ちはだけですが、これはリャンメン待ちではなく、タンキ待ちが二つある形なので2符がつきます。
早見表
これらの符を表にしてみました。
一つ一つを覚えるのはとても難しいので、待ちはリャンメンとシャボ以外は全部2符とか中張牌はヤオチュウ牌の半分など工夫すると覚えやすいと思います。
実際やってみると大したことないです。
符と役の数で得点を計算
自分の手が何符なのか計算ができたら、その符で役が幾つあるから何点というふうに得点を導き出すことができます。
例えば、40符で役が3つだから…5200点!といった感じです。
符計算表
下の表が符とそれに対応する点数の表です。
▼子の符計算表
▼親の符計算表
満貫となっているところは符計算はなく、単純に飜数だけで点数が決まります。この部分は次項でご紹介します。
例えば、子の30符は1,000ー2,000ー3,900ー7,700なので倍の60符は点数も倍になるので2,000ー3,900ー7,700、同じことが40符など他の符でもいえます。
また、子の40符は1,300ー2,600ー5,200ですが、イチサン・ニイロク・ゴーニー,50符は1,600ー3,200ー6,400なのでイチロク・ザンニー・ロクヨンなどと覚えると覚えやすいです。
親は得点が子の1.5倍なので、30符だと1,500ー2,900ー5,800となりますが、微妙に1.5倍じゃないです。
2,000点の1.5倍は3,000点なのですが、2,900となっていたりしますが、まあ慣れでそのうち2,900という数字が出てくるようになります。
ブツブツと呪文のように「イチサン・ニイロク…」と唱えながら、それを実際に麻雀を打ちながら計算してみる…気がついたら覚えてますよ笑
符なし計算表(満貫以上)
満貫からは符計算は不要です。
符計算表にある通り、20符、25符、30符については5飜から、40符、50符、60符については4飜から70符、80符、90符は3飜からが満貫です。
※11〜13は3倍満です。
この満貫以降の点数に関しても、よく表を見て覚えましょう。親はこの1.5倍の得点であることや、支払いに関しては子の倍を支払うことなどを上手く活用しましょう。
合ってるのか知りませんが、倍満は満貫の倍、3倍満は満貫の3倍だから…などと覚えました。
例外
符計算では例外が2つあります。とても簡単なので覚えてしまいましょう。
【例外1】七対子
よくニコニコなんて呼ばれていますが、この手は通常の4面子1雀頭の形ではありません。
この七対子については符計算表にある25符を適用します。七対子2飜で1,600点(子)、2,400点(親)です。
上の七対子ドラ2の手であれば計4飜なので1,600ー3,200ー6,400(イチロクーザンニーーロクヨン)を使って6,400点となります。
【例外2】平和
この手をとのどちらかであがった場合、ロンとツモで変わってきます。
ロンで上がった場合は30不計算で良いのですが、ツモあがった場合は20符です。
ツモあがった場合はツモと平和の2飜は必ずありますので、計算表にも2飜からしか記載がありません。
上の手はドラもないとすると、ロンあがり1,000点(30符1飜) ツモあがり400点/700点(20符2飜)となります
練習
まだ十分に理解できていなくて構わないので、この手が何符になるのかを計算してみましょう。
【練習1】
東場西家 ドラ
をロン!した場合の点数は?
符:基本符20符 面前加符10符 計30符
役:ピンフ1 計1役
答え 1,000点
これを仮にをツモあがった場合は、前項で紹介した「例外の20符」扱いです。
符:面前加符20符(ツモの2符もなし) 計20符
役:ツモ1 ピンフ1 計2飜
答え 400点/700点
【練習2】
東場西家 ドラ
をロンした場合の点数は?
符:基本符20符 カンチャン待ち2符 中暗カン32符 計54符 切り上げて60符
役:役牌のみ 計1飜
答え 2,000点
【練習3】
東場西家 ドラ リーチあり
をロンした場合の点数は?
符:基本符20符 面前加符10符 雀頭2符 計32符 切り上げて40符
役:リーチのみ 計1飜
答え 1,300点
これが西家ではなく南家とか北家、親(東家)だとは役牌ではないので、上記手配は平和(ピンフ)という役がつき、更に雀頭2符もつきませんので下記の通りとなります。
符:基本符20符 面前加符10符 計30符
役:リーチ1 ピンフ1 計2飜
答え 2,000点
【練習4】
東場東家(親) ドラ
をロン!した場合の点数は?
符:基本符20符 雀頭2符 明刻(發)4符 明刻(5)2符 計28符 繰り上げて30符
役:役牌1 計1飜
答え 1,500点
これがもし、をツモあがった場合だと、飜数は変わらず1飜ですがツモの2符が加算され、さらに明刻が暗刻(發)8符に変わりますので32符、切り上げて40符になります。
40符1飜のツモ上がりは700点オール(子3人から計2,100点)ですからロン!であがるより少しお得です。
まとめ
思ったよりは難しくはないので、短期集中で覚えて、繰り返し麻雀を打ちながら覚えましょう。
そのうち、頻出のピンフ30符や七対子25符、その他のものについても深く考えなくても出てくるようになります。
また、点数計算できない人は雀荘とかにもよくいますし、周囲がやってくれますし、三人麻雀では符計算自体するところが少ないので、気にせず麻雀しましょう!